東京+ラブクラフト
「 え ――――
そりゃ…
声をかければ、いくらでも…
それより、早く返してくれないか?!
今日は思いきり遊ぼうと思ってたのに
あんな非道い事があって
予定が狂ってしまったんだから… 」
再び 手が延びて来て、避ける
すると急に、イラついた感じで
少しヨタった感じの動きが
私に向かって急接近して来た
――― とにかく
そばにあるモノを投げながら
ひたすら、狭い倉庫の中を逃げる
何とかして、外に連れ出さないとダメだ
通りに出れば ヒトがいる
逃げながら、110番したっていい
――――… 震えるなよ 足!!!
普段はもっとデカい奴
ぶん投げてるんだから!!!
… ホントにハルトさんは
カミサマかもしれない
だって、こんな時
まるでいないスキを
わざわざ狙ったみたいな ―――――
「 大人を馬鹿にするのも
いい加減にしなさい!!!
おじさん、本気で怒るぞ?!! 」
「 ち、近寄らないで!
…じょ…女子高生の
ケータイ早打ちなめんなよ?!
ヘンなコトしたら、一斉にファイル
いろんなトコに送るからね?!
そしたら
アンタの人生終了なんだから! 」
"ココヲ、守ラナキャ"
そう思った途端に 震えは消えた