東京+ラブクラフト








ドカドカと現れた

やっぱり女子高生のカッコしてる
数人の男の子たちに囲まれて
ひしゃげたままの体が
ムクッとその場に引き起こされる





するとソイツは、ニヤニヤ笑いながら
何かブツブツ 独り言をいい始めた







「 … ゴロゴロゴロゴロ
後から後から湧いて来る

お前らクソガキなんかな!!
そこら辺に転がってる芋なんかと
たいして変わりゃしないんだよ!!


…なのにちょっと電車の中で触った位で辞めさせやがって辞めさせやがって馬鹿にしやがって…
あんな仕事毎日やってられるか!!
―――――― 違う!!
俺から辞めてやったんだッッッ!!



… そもそも俺はなぁ
選ばれたニンゲンなんだよッ
他の愚民どもとは違うんだッッッ…!! 」






「 …いーから行くぞー… オッサン 」




「 ッ触るなッッッ!!



…… 言っておくがな
俺は絶対に捕まらないぞおぉおおお!!

ふは……
ば、バラしてやる…バラしてやるぞこんな違法な場所は
そうだバラしてやる…



…こ、この俺があんな場所に閉じ込められてるっていうのに
毎日楽しそうに騒ぎやがっ――――!!


ぐ……? げ…ゥグゲ…ハアアああ?!」






「 ――― うおっっ?!

な、どっっ…
どうしちゃったんだ?!コイツ!! 」








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