東京+ラブクラフト












――― それから



あっという間に火は回って

その紅い壁の向こうに
先生を殴り倒した銀色の髪が
そのカラダを支えて立っていて

" 逃げなさい
もうここには近付くな" と
微笑んだ唇が動く



キラキラの球を投げた
小さな、碧い瞳の主は
彼の横で、クマを抱えて笑いながら
こっちに向かって、手を振ってた






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