東京+ラブクラフト
―――… そっか
そうだよなんで…
なんで思い付かなかったんだろう
ルウちゃんだって、言ってた…
街の
この街の夜のコトは
コドモたちが一番、
よく知ってるのに ―――!!
―――… 聞いてみよう
こんなにいる!
こんなにいるんだ…!
誰か一人くらい
ハルトさんを知ってるコが
どこかにいるかもしれない ―――!!
「 どしたの? お母さん? 」
私は
興奮して延ばした、手を止めた ―――
「 …帰って来いって 」
途端に
三人で歩いていた女の子のうち二人が
ケラケラッと、面白そうに 笑い声をあげる
笑われた女の子は
この中でもそういうノリに
まだ少し不慣れというか
服装も無理してる感じで
化粧もまだ、似合っているとは言えない
「 …ケータイ 捨てようかなぁ… 」