東京+ラブクラフト









制服、 着てなくてよかった ―――



小さなコドモみたいに
わんわん泣きはしなかったけど



私は、ずっとボロボロ
ハルトさんの顔を見ながら泣いてて…





差し出してもらったハンカチで
まさか鼻水ふくワケにはいかなくて

コトバになってない断りを入れてから
自分のバックから
ティッシュを出したりして





… 少し落ち着いたトコで、顔を上げると



さっきから
少し離れたトコに座ってる
女の子達が
ずっとこっちを見てるのが分かった



ハルトさんをだ…









「 ――― 近くに工房がある

お茶くらい出せるし、そこに行こうか 」










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