東京+ラブクラフト
「 ――――… わあっ…!!」
外観と比べて
通された部屋の中は
天井がやたら高いせいか
あまり狭さを感じない
脚の長いテーブルと椅子が
真ん中にあって
かなり高くから降ろされた
多角面の、星みたいなランプが一個
そして物置代わりにされた
梯子付きのロフトがある
私は、そんな天井を見上げながら
次には、部屋の一角に走り寄り
キッチンに立つハルトさんに向かって
大ハシャギしながら声をかけた
「 どうしたんですか?!この子達! 」
机の上には、閉じられた裁縫箱と
柔らかく、同じ生地で作られた
テディベアが並んでる
胸のリボンには
手作り風の、タグがついてて
何かメッセージみたいなモノが
大きな英字で書かれていた
「 ……… "サンタさんより"? 」