東京+ラブクラフト









「 ――――… わあっ…!!」






外観と比べて

通された部屋の中は
天井がやたら高いせいか
あまり狭さを感じない





脚の長いテーブルと椅子が
真ん中にあって



かなり高くから降ろされた
多角面の、星みたいなランプが一個
そして物置代わりにされた
梯子付きのロフトがある





私は、そんな天井を見上げながら
次には、部屋の一角に走り寄り
キッチンに立つハルトさんに向かって
大ハシャギしながら声をかけた






「 どうしたんですか?!この子達! 」



机の上には、閉じられた裁縫箱と
柔らかく、同じ生地で作られた
テディベアが並んでる





胸のリボンには
手作り風の、タグがついてて
何かメッセージみたいなモノが
大きな英字で書かれていた





「 ……… "サンタさんより"? 」








< 334 / 369 >

この作品をシェア

pagetop