東京+ラブクラフト
「 ―― ルウが初めて、恋をした相手 」
「 ……――― なんで…? 」
「 …何でって
ルウが求めていたのは
"どんな事があろうと
自分を 一度愛したら
二度と捨てたりしない人間"
この条件以外、何もないんだよ ―――
そんな相手に…ルウは 出会ったんだ 」
「 そっ… それなら
ハルトさんだって同じでしょう?!
なんでそんな平気な顔して…
ずっと一緒に
ルウちゃんといたんじゃないんですか?!
なんで…、なんで先に押し倒っ…!!! 」
そのコトバに
ハルトさんが吹き出し、笑い出したけど
私は納得行かず
席から身を乗り出したままだった
「 … その件に関しては…
あ、ねえ
黙秘権って、使えるんだよね? 」
「 ――――?! だ、ダメですっ!!
これは仕事とかじゃなくてっ
私個人が聞きたいんですっ!! 」
ライトの下
テーブルに手をつき、睨む私を
頬杖をついたハルトさんは
面白そうに、笑いながら見つめて来る…
「 ―――…じゃあ
こちらは二つの選択肢を出そうか
どちらか選んで? 」
「 …っ?! 」
「 …まず、ひとつ目はこれね 」