東京+ラブクラフト
畳敷きの やたら広い部屋
真ん中には、デッキが一個
むしろそれしか無いっていうか
後は、かなりのフトンと
たたまれた洋服が少し
床に直接 カップ麺置いたりとか
でもちょっと今は、
その美味しそうな匂いは消えて
消毒薬の匂いが充満してる
「 あれだ ソイツらって〜
北高の奴らじゃな〜い?
この時期、多いんだよねえ
受験ストレスっつ〜の?
やられる方も、後ろ暗いから
訴えないし〜
ま、無事でよかったわ
――――― ハイ!おわり! 」
「 あ ありが と! 」
「 あは どういたしまして〜 」
私は、オデコを切っていて ――――
後は砂利に手とヒザ、ついたから
ちょっと激しくザキザキになってる
実はオデコより、こっちの方が染みた
音楽に合わせながら体を揺らす
私を治療してくれたコ
――― このコも、かなりカワイイ…
かなり高い位置の "盛り&巻き"な髪
クリスマスだからなのか
赤のネイルに、金色のストーンが入ってる
鏡台代わりにしてるっぽい雑誌の上には
コンタクトケースとかがあって
その中に、中心が、星型に抜けたカラコン
「 そだ アンタ、名前は〜?
アタシは"ミコ"
キャバ嬢やってま〜す 」