東京+ラブクラフト
「 ――― ルウ! ハルトさん!
テレビ、持って来たぞ!! 」
「 おおおおおお?! 」
五、六人
やっぱり私と、あんまり変わらない年
剥き出しだけど、
かなりの大型テレビを皆で持って
一気に中へ、運んで来る
そして部屋の隅
カーテン掛かった、窓の方
ちょこんと座ってたルウちゃんが
顔のパーツ
全部大きくしながらガン立ち
ミコさんと
手に手を取って、小躍りし始めた
「 …… テレビ 」
「 そうなのよ!! やった〜〜!!
前に一瞬、ここに来てたヤツが
皆と大ケンカして、割りやがってさ〜!
ルウ!これで
"南極HERO・〜愛のゲッツマン〜"
映画、ちゃんと見れるよ
明日の夜だったよね?! 」
「 うん! 七時から! 」
「 ルウ!
ついでに"うつせみの唄う夕暮れ"
借りて来たから、皆で見ようぜ! 」
「 お〜〜!! 」