東京+ラブクラフト








「 なんか、不思議 ――― 」




「 ん? どうしたの〜? 」




「 あ…

意外 って、言ったら、いいのかな



… ミコさんは、オシャレして笑って
お客さんと盛り上がってるイメージしか
私には浮かばなかったし





…… それに  ここ






"たまり場"っぽいトコに行くんだなとは
説明、聞いた時から
何となく思ってたんだけど





"暗い中、ケムリは充満
トランスとか掛かってて ―――"





なんか、誇らしげに語ってた
友達から聞いた話と
ここは全然、違うから… 」






「 アハハ


ん〜…


実際、そういうトコのが
多いんじゃないかなぁ


だから、アンタのイメージは
あながち間違ってないよ〜





… でもここには



――――― ハルトさん、いるからね 」







「 ハルト さん 」





「 うん〜


ここはハルトさんの住み家で〜
皆アンタみたいに、転がり込んで来たの 」





「 …みんな? 」





「 そ
拾われた〜って、言った方がいいのかな 」








< 52 / 369 >

この作品をシェア

pagetop