東京+ラブクラフト
――― 何で… 慌ててんだ 私
「 や〜ん ゴメンゴメン
店でさ〜 同じネタ振って来た
おじいちゃんがいたんだぁ
昔、ケーカンだったとか言っててね〜
あ、これ! 二百円
冷蔵庫の横のハコに入れて〜
アンタもなんか、飲んでいいよ 」
「 どうしたの 」
"ん?"って顔して
白い、薄手のセーター
黒いパンツを履いたハルトさんが
白いポニーテールを揺らして
奥から出て来た
「 ぉはよぅ! ハルト
ルウ、奥にいる〜? 」
「 いるよ 今、昼ご飯食べてる 」
「 あっ いいなぁ〜! 」
「 食べる? 用意出来るけど 」
「 ん〜 これから食事〜
アタシはいいから、
このコに食べさせたげて〜
つか、このコいる間は
アタシが面倒見るからさ 」
ミコさんは、クシャッとした笑顔で
私の顔を見る
「 あ … え? 」
「 アンタ 気に入っちゃった 」