東京+ラブクラフト
そう言って
両手を交差させながら
腕をさする、ハルトさんがカワイイ
しっかりした感じの人なのに
なんだか意外な一面を見て
かなり、和んだ
「 あのねー ルウはねー
ポテトがあれば、いいよ 」
「 ルウ、ポテトばかり食べてると
ポテトになっちゃうよ 」
ハルトさんのその台詞に
他の席の人達も、ゲラゲラっと笑った
「 じゃあ、お魚ばっかり食べてたら
お魚になれる?! 」
「 ルウ? 座りましょう
―――… プランクトンを小魚が食べ
その小魚を、大型魚が食べ
そしてルウが、そのお魚を食べる
昇化され ―――――
彼らはルウの、一部になる
それが、自然の掟
だから、"いただきます"をするんだよ 」
ルウちゃんは
少し箸を止め、考えてる
しばらくしてから
「 はい 」と返事をして
そして、
"ごちそうさま"でしたと
綺麗に残さず、食べ終えた
「 そういえばね 昨日の事だけど 」
「 … えっ
あ、はい! 私、ですか?! 」
「 うん 」