触れないキス
む~っと睨み合う二人の間に挟まれた私は、苦笑いしながらやり取りを静観する。
「このバカ猿!」
「うっせー団子!」
お互いに悪態をつきまくって、フンッと顔を背ける二人。
子供か!とツッコミたくなるけど、これはもういつものことなので仕方がない。
「ほんっとムカつく奴!」
むくれて頭のお団子を直しながら、先を行ってすでに男友達と笑って話している桜太くんを睨む凜。
「あたしはサッカーとナンパと二つ褒めてやったのに! あたしのイイトコは元気だけじゃないよね、瑛菜!?」
「そうだねぇ。でもナンパは褒めてないと思うよ?」
桜太くんはサッカー部期待のエースで、他校生でも彼の存在を知っている人は多い。
童顔で子犬みたいな笑顔が可愛らしいところが母性本能をくすぐるのか、女子がカワイイと言っているのをよく耳にする。
ただ、軽いというかチャラいというか……
口八丁手八丁で、とにかく女の子の扱いが上手い。
どうすれば女の子が喜ぶかを知っているせいか、誰にでも甘い言葉を掛けてはその度に相手をメロメロにしてしまう。
「このバカ猿!」
「うっせー団子!」
お互いに悪態をつきまくって、フンッと顔を背ける二人。
子供か!とツッコミたくなるけど、これはもういつものことなので仕方がない。
「ほんっとムカつく奴!」
むくれて頭のお団子を直しながら、先を行ってすでに男友達と笑って話している桜太くんを睨む凜。
「あたしはサッカーとナンパと二つ褒めてやったのに! あたしのイイトコは元気だけじゃないよね、瑛菜!?」
「そうだねぇ。でもナンパは褒めてないと思うよ?」
桜太くんはサッカー部期待のエースで、他校生でも彼の存在を知っている人は多い。
童顔で子犬みたいな笑顔が可愛らしいところが母性本能をくすぐるのか、女子がカワイイと言っているのをよく耳にする。
ただ、軽いというかチャラいというか……
口八丁手八丁で、とにかく女の子の扱いが上手い。
どうすれば女の子が喜ぶかを知っているせいか、誰にでも甘い言葉を掛けてはその度に相手をメロメロにしてしまう。