やっぱり、好きだ。
「学校で絡んじゃダメ。生徒に誤解されると安田に迷惑かかるでしょ。あと、保健室で食べるのもダメ。先生が2人もいたら入ってきづらく感じる生徒の子もいるだろうし」
絡まる安田を引き剥がしながら、幼い子に言い聞かせる様に叱ると、
「はーい」
安田はしょんぼりと口をすぼませながら、私の腕を放した。
聞きわけの良い素直な安田に『良いお返事ですねー』などと言いながら笑いかける私に、
「元看護師のくせにジャンクなの食うし」
青山くんが白い目を向けた。
「大丈夫ですよ!! 一緒に100%の野菜ジュースも飲みますから!!」
ガッツポーズをしながら反論してみたけれど、
「だから何だよ。ジャンクさを野菜ジュースで相殺できねぇだろ」
「・・・・・・ぐっ」
青山くんのごもっともな正論に返す言葉をなくす。
「ばーか」
青山くんは呆れながら笑うと、自転車を駐輪場まで運んでくれ、大量のカップめんの袋までも保健室に運んでくれた。