やっぱり、好きだ。
 
 「うん。だからお腹壊したんでしょ??」

 胃薬を用意し、グラスに水をいれて青山くんに手渡した。

 相当痛むのか、青山くんはあぶら汗をかいて、半身だけ起き上がると、私から渡された薬を飲み、またベッドに横になった。

 「汗、ふきますか??」

 辛そうな青山くんにタオルを渡そうとすると、

 「俺の腹さするのと汗ふくのどっちがいい?? 俺、今手離せない」

  青山くんがお腹に手を当てながら、眉間に皺を寄せた。

 「じゃあ・・・ふかせてください」

 タオルを青山くんの顔にそっと当て、汗を拭き取る。触ってもないのに熱気を感じた。

 「ちょっとオデコいいですか??」

 青山くんの前髪を避け、おでこに手をあてる。

  熱い。熱が出るほど痛いんだ・・・。
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