初恋は野球の王子様★





私が得意げに言うと、
童顔の美少年は監督の所へ行った。



「あのー、監督?
オレ、入部希望の転入生なんですけどー。」


「おぉ!!君か~。
いつ来るのかとソワソワしていたよ。」


童顔の美少年が来ると、いつも眉間にシワを寄せてるあの監督がえらくご機嫌になった。




「電話で君がここに転入すると聞いたときは、
凄く驚いたよ。」


「監督……この子と知り合いなんですか?」


私も、2人の会話に入り込んだ。





「ああ、そうだよ。
この子の父親と昔からの友人でね。」


「そうだったんですか…。」


「まぁ…友人と言っても、
彼の父親は、福岡マリナーズの望月選手だけどね。」



「……ええぇーー!!?」








望月選手って……あの……野球プロの…!!?




「…で、その親父の移転で、
この北海道にオレも転校してきたわけ。」



スゴい…!!プロの息子なんて…。





< 10 / 102 >

この作品をシェア

pagetop