初恋は野球の王子様★
「父親だけじゃない。
この子だってスゴいんだよ?」
そう言うと、監督は童顔の美少年を見た。
「甲子園で何回も優勝してる、
梅野沢学園のレギュラーをやってたからね~!」
「梅野沢学園って…あの!?」
まだ2年生なのに、
梅野沢学園のレギュラーだったなんてスゴいなぁ…。
私は、尊敬の眼差しで童顔の美少年を見た。
「…別に何もスゴくないし。」
「全然スゴいよ!!
そんな人がウチに入部してくれるなんて、嬉しい!!
……そうだ!望月くんの下の名前、
まだ聞いてなかったね。なんて言うの?」
「瞬。望月瞬だ。」
「そっか!よろしく、望月くん!!」
「…アンタテンション高すぎ。
耳がキンキンすんだけど。」