初恋は野球の王子様★
「うっ…。ごめん。」
コイツは、また可愛くないこと言うなぁ…。
「じゃあ、オレは今日下見に来ただけなんで、
もう帰ります。」
「おぉ!そうなのか。
マネージャー、瞬くんを玄関まで送ってやってよ。」
「えっ!?…分かりました。」
私は望月くんを連れて、グラウンドを離れた。
「ねぇ…?望月くんは、何組に転入するの?」
「んー、確か…2年4組だったかなー。」
「えっ!?…2年4組って…
私と千葉と同じクラスじゃん!!」
「はぁ…?マジかよ…。お前と一緒なんて最悪…。」
望月くんは、ボソッと酷いことを言った。
「なによ!その言い方!?
私だって、アンタと一緒なんて最悪!!」
…それから校門に着くまで、
私と望月くんはずっと言い合っていた。