初恋は野球の王子様★




「……」


グラウンドにひとり、
のぞみと望月が気になっている選手がいた。



「おーい千葉ー?聞こえてんのか!?」


「っ…ごめん聞いてなかった。何て?」


「次、変化球投げろって言ってんの!」


「そうか…、分かった。」


「お前、大丈夫か?ずっと校門の方見てたけど。」


「いや、何でもない。」


『きゃあぁ~!!!
頑張って、千葉くーん///』


「今日も、スゴい数だな、お前のファン!!」




「…あぁ。そうだな。」





ファンのことより、
千葉が気になっているのは、のぞみ達の方だった。





「…なんか気に食わない…。」





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