初恋は野球の王子様★




みんなの視線を受けながら、望月くんは席に座る。





「お前と隣かよ…。最悪…。」





私を見るなり、みんなに聞こえないような小声でムカつく事を呟いた。





「なによ!こっちだって最悪だっての!…ていうか、みんなの前では、あんなにイイ子ちゃんだったくせに、なんで私には悪態つくの!?」




私も小声で言い返した。





「お前にイイ子ぶったって、なんも意味ないだろ?」





うぐぐぐ…。相変わらず生意気な奴だ!!





「少しは、千葉を見習って欲しいよ!!」





「千葉…?ああ…、あのエースのことか。」





「そう!千葉はね、見かけも良くて性格もいいの!!」





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