初恋は野球の王子様★
「で、でも……あたし、れいなちゃんの気持ちに答えられないよ…」
あたし…やっぱり千葉が好きだし……
それに…そっちの趣味は残念ながら持ってないし……
「……分かってますよ。でもちゃんと言っておきたかった……」
「……ごめん」
「謝らないで下さい!それに私、まだ諦めてませんから!!」
ふわりと長い髪をなびかせながら、うっとりするような笑顔を向ける。
か、可愛い……!!!
「それに…これからもマネージャーやるんで、よろしくお願いします!」
「うん!」
あたしも笑顔を作ると、れいなちゃんは一瞬悲しそうな顔をする。
「…じゃあ、私……先行きますね!」
ニコッと無理やり作ったような笑顔を残し、パタパタと走り去っていく。