初恋は野球の王子様★




………………え…?




その言葉を聞き、私は千葉の顔を見上げた。




同時にサアアと朝の風が、私と千葉の間を通って行く。




千葉の顔を見ると、今までに見たこともない切なそうな表情が見えた。




「…それって、私が他の誰かと付き合ったら嫌ってこと…?」




こんな千葉…初めて見た…




いつもの紳士な雰囲気ではなく、周りに気をつかう彼ではなく…




私には本心のように聞こえた。







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