噴水広場
それからどのくらいの時間がたっただろう。

だけどぼくらはずっと抱き合っていた。

「…おれ、帰る。明日も仕事だから」

「…うん」

「明日も会えるか…」

「…会いたい?」

「会いたい」

「私も会いたい」

「…じゃ、いくよ」

「あのさ…前みたいにさ、キスしてバイバイしてほしいな」
< 15 / 34 >

この作品をシェア

pagetop