噴水広場
ちょうど一週間もたとうかというころ、彼女にデートにさそわれた。

幽霊が昼間出れるのかとか、そんなことには気づきもしないくらい僕は彼女との再会に舞い上がっていた。

それでいいのかと自問自答している自分もいるにはいた。

しかし彼女と会うのをよそうとは思わなかった。

たとえ本当の気持ちは裕子を愛していても、

今はきっと美智子を選択してしまうような気がした。

「おはよ!」

待ち合わせの時間に僕が行くと彼女はいつもの笑顔で立っていた。
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