君が居た世界が、この世で一番愛した世界だったから。
窓から冷たい風が入り、床に滑り落ちた便箋が、僅かにふわりと舞った。
空気の入れ替えの為か、リビングの出窓を少しだけ開けた、らしい。記憶はあんまり無いけれど。
その冷たい風を受けながら、「やーっとクーラーが要らない季節だよー。」と、声に出してみたけれど、返事はもちろん無い。
言いながら、まぶたの上に腕を乗せて、目を覆っていた。
汗などかいていないはずなのに、目の周りが湿っていた。
足に触れた風が、どこかへ流れていく。
今私に触れている風が、夜くんの住む間違ったにも吹いているのだろうかと思った。
空気の入れ替えの為か、リビングの出窓を少しだけ開けた、らしい。記憶はあんまり無いけれど。
その冷たい風を受けながら、「やーっとクーラーが要らない季節だよー。」と、声に出してみたけれど、返事はもちろん無い。
言いながら、まぶたの上に腕を乗せて、目を覆っていた。
汗などかいていないはずなのに、目の周りが湿っていた。
足に触れた風が、どこかへ流れていく。
今私に触れている風が、夜くんの住む間違ったにも吹いているのだろうかと思った。