スーパーニート★パラダイス

普通自分位の男は今頃喫茶店でお茶なんかせずに外回りでヒーヒー言っているか、上司からストレスと悪態をぶつけられているもんだ。

と、男は勝手に決め付ける。

土下座している自分の頭の上に、バーコード頭の上司の土足が乗っかっているサマを想像してみた所で、テーブルに置いていたケータイが震えた。

「はいもしもし。マジマですよ」

着信相手がわかっていてもわざわざ名乗るのが男の癖である。

ふん…ふんふん、と相槌を打ちながら、次第に男の雲行きは怪しくなっていった。
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