スーパーニート★パラダイス
「それなら今は余計な事考えずに全力で原稿と向き合えばいいんだよ……ま、俺も偉そうな事言っといて万年オーディション一次予選落ちなんだけどな~」

ハハハと多喜也は不甲斐無く笑う。

それに釣られて咲花も満面の笑顔を見せた。

「あ、カレー出来てますよ。そろそろ食べましょうか?」

「よしっ、腹減った。食べよう食べよう!」

多喜也は鍋の中の様子を見ようと台所へ足を運び、咲花は沸騰させた鍋のフタを開ける。
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