スーパーニート★パラダイス
ビクッッと身を震わせて再び立ち止まる。

今度は空耳と思い込める要素はなかった。

沈黙の中から声が聞こえた。

間違いなくそれは、人の声。

声の正体を確かめるべく多喜也は自らを奮い立たせ、勢いをつけて自販機へと振り返った。

そこにはやはり白い光を発する無機質な四角い箱だけ。

人の姿は無い。


「あ……あのぉっ」

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