スーパーニート★パラダイス
また聞こえた。

しかし今度は霊的な存在を連想させる口調ではなく、焦りを帯びた人間的なそれだった。



「あっ……」


多喜也は目を凝らして気付く。

自動販売機の横に、誰かが体育座りで座っているという事を。

自販機の放つ光によって影が濃くなり、それで人が居る事を確認できなかったのだという事を。
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