スーパーニート★パラダイス
「わたし……田舎から出てきたおのぼりさんだったんですが、途中で道に迷ってしまって、財布も落として食べ物も買えなくなってしまって……どうしようかと思っていた所だったんです」

上機嫌な少女の表情が僅かに曇る。

「なるほどな……。それなら一緒についてってあげるから、警察所で家に連絡して迎えに来てもらった方がいいよ。この辺だって夜中学生が気軽に歩けるほど100%安全って訳じゃないしさ」

多喜也のその言葉を聞いて、少女は少しむっとした表情を見せた。

「わたし、中学生じゃありませんよっ」
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