スーパーニート★パラダイス
「真島さん、何ボーっとしてるんですか?置いていきますよ?」

前方から咲花の声が聞こえてくる。

4月を間近に控えた陽気に当てられて、多喜也は心此処に在らずといった様子でアスファルトを歩いていた。

咲花に呼ばれて解離から解き放たれた多喜也は笑いながら前方を歩く二人に慌てて追いついた。
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