スーパーニート★パラダイス

「私も……頭の中で何度も何度もキャラクターと対話して、キャラクターを理解してあげて、そうして原稿用紙を埋めていくんです。このセリフは本当にキャラクターが言いたい言葉なのかな？これでいいのかな？自分はちゃんとキャラクターを理解してあげられているのかなって」

今度は逆に咲花が多喜也を見つめた。

咲花はこんな事を誰かに面と向かって語るのは初めてで、だけど演劇への真剣な想いを語る多喜也を前にして、どうしてもその小説への思いのたけを吐き出さずにはいられなくて、照れながらも続ける。