スーパーニート★パラダイス

「実家に帰って惣菜屋の手伝い、かな…。活気の無い商店街だから、いつ潰れるかもしれないけど…」

そう言って、ついに彼女は手元のボストンバックを持ち上げる。

「それじゃあ……元気でね」

「理衣奈(りいな)ッ!」

彼女が背中を向けた時、青年は一歩玄関へと、彼女へと踏み出す。

引き戸を開けようとする彼女の手が止まった。
< 4 / 248 >

この作品をシェア

pagetop