スーパーニート★パラダイス
【第四話】 新戸荘へようこそ
日が暮れる。
紫色に染まる空の下で、駅前のビジネスホテルに泊まろうとしていた咲花はしかし、駅とは反対方向に歩いていた。
咲花の5歩先には先導する多喜也。
正確には計っていないが駅から20分程歩いた場所だろうかと咲花は考える。
「あの……“空いている部屋がある”って……どういう事なんですか?」