スーパーニート★パラダイス

人の気配が少なくなった道に鳥の鳴き声が響き、続いて目の前に薄気味悪い柳の木が立っているのを見て、咲花は自分の前を歩き続ける多喜也の背中に不安を覚えた。

咲花の思考が素早く回転する。

確かに悪い人では無いような気がする。

しかし、今日初めて会った人間にこうもホイホイと付いてきてしまって、それが本当に冷静な判断なのだろうかと。
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