スーパーニート★パラダイス
「…ようこそ新戸荘へ。ここが俺の家なんだ。…と言っても借家だけどさ」

多喜也が笑いかける。

上がりなよと気さくに声をかけられ、咲花は靴を脱いで上がろうとした所で自分のすね程の高さがある段差に思わず足を取られそうになった。

「ああ。そこの段差、慣れてないと足打っちゃうから気をつけて」

足を大きく上げて上がるのは品が無いので、咲花はたどたどしく膝を床に着けて玄関から廊下へと上る。
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