春爛漫



「刹那!また、綾にひどいこと言って!ごめんね」

カレンが刹那の代わりに謝る。

「いいよ。もう馴れたし…」

刹那が私を“死神”と呼ぶようになってから何年かが経った。



私が彼を“悪魔”とよぶようになってからも同等の年月がたっている。


私たちは日本でも指折りの不良グループの一員。

刹那はデット・スカルのリーダー。
私はそんな彼の後ろで隠密に行動をしている幹部らしい。


彼の仲間になった記憶はないが。



彼はいつまでも私が手ごまであると勘違いしているらしいが、実際に私は彼のものとで活動しているのではなく、彼の後ろにいる大きな存在であるシルバーハイツの構成員である。


このシルバーハイツとは、もともとデットスカルには兄弟組織としてシルバースカルという不良グループがあった。


その二つの幹部たちで組織されているのがシルバーハイツなのである。


「カレン。今日は組織の集まりがあるから遅くなる」


刹那はカレンに集まりを伝えると、彼女は拗ねた様子だ。

< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop