彼女の大作戦
バタバタ
ドサっ
玲奈を抱き締めたまま
ソファまで歩き 押し倒す
「きらいな訳ない。
可愛すぎるんだよ」
耳元の囁きは、笑顔じゃなく
玲奈の涙を誘った
「れ、玲奈!?」
「ねぇ、玲奈のこと......好き?」
涙を流しながらだった
今までこんなことなかった
好きかなんて聞かれたことがない
「どうしたの?
なんかあっ「いいから答えて!」 」
声を遮った玲奈の願いが
異常事態だと知らせてくれる
「好きだよ。何よりも玲奈が大切。
なのに、どうしたの?」