sun×sun【完】
土方side
「土方さん…お茶です」
「ああ、桜か。ありがとう」
コトンと手のそばに置かれた湯のみに静かに手を伸ばす。
中には薄緑のがユラユラと揺れている。
「総司の調子はどうだ?」
総司が帰って来て2日。
少しの休養で容態が安定していてくれたならいいんだが
「今のところはぜんぜん元気ですよ」
困ったように笑う桜を見て、
総司の元気さが目に浮かんだ。
「…っくく」
「お茶まずかったですか!?」
慌てふためく桜も、また面白い
「いや、そういうわけじゃねえよ」
俺がそういうとあまりにもわかりやすく桜はほっとしていた。
その笑顔を見ると、この空気に触れると
いつもの疲れから解放される気がする
ずっとこうしていたいと思ってしまうんだーー…