sun×sun【完】
僕だってずっとそばにいたいんだ。
僕だって桜が必要なんだ。
「桜はいつも僕の太陽だったんだ。桜、泣かないで。
この世界からいなくなってしまうけど、大丈夫だよ。」
そう、大丈夫。
「君が僕を思い出してくれれば、僕はその時、この世界に戻ってくることができるんだよ。」
桜が僕を思い出すたびに、僕はその時だけこの世界に存在する。
「だから、現実から逃げないで。生きて。
いつかまた出会えるから。」
桜には生きてほしい。