sun×sun【完】
土方さん、斎藤さんと私。
土方さんは相変わらずの存在感で堂々とこの一室で君臨していた。
「で。どうしてこんなところにいるんだ?」
ドキリと心臓が飛び跳ねる。
「総司はどした」
キュウッと心臓が締め付けられて、痛い。
土方さんの目を離さずに見る。
「おき…たさんは………。」
言葉にするのが少し戸惑われる。
また、あの酷い悲しみに襲われてしまう。
沖田さんとの思い出が頭の中を隅から隅までめぐり出す。
「総司が、どうした?」
彼は薄々わかっているようだった。
だってこんなにも悲しそうな目をしているんだもの。