sun×sun【完】
「おっ、いたいたー!桜に左之!」
この沈黙を破ったのは、私でもなくて
左之さんでもなくて
角から曲がってきた永倉さんだった。
「飯だぞー、めーし!」
嬉しそうに、がはは!と笑う永倉さんを目にして、
ああ、この人も空気が読めない人の一人だわ。
なんて考えてると、隣にいた左之さんは何時の間にかいつも通りに戻っていた。
「よし!飯行くぞ、桜!」
私の手をとり、走り出そうとする左之さんに永倉さんが待ったをかけた。
「俺はお前らに夕餉を知らせた、だからお前らは土方さんに知らせてくれ!」
…何の法則なんだろう、これって
それだけを言うと、永倉さんは
んじゃ!と大広間の方へと消えて行った