sun×sun【完】
「土方さん、僕は戦えます!
なんで大阪城なんかに……。」
沖田さんはそう言って声を張り上げた。
沖田さんの体調は優れないまま、
近藤さんの怪我は治らないまま、
私の心の中のもやもやは晴れないまま、
近藤さんと沖田さん、そして椿さんは翌日、大阪城へと移ることになった。
「……わかってる。
お前には近藤さんを護ってもらうために行ってもらうだけだ」
「……近藤さんの、ため…」
そう言われると何も言い返せないのか、沖田さんは黙ってしまった。
それは、沖田さんは自分にそう言い聞かせているようにも見えた。