sun×sun【完】



桜side





「そろそろ、かな」



もうすぐ帰ってくると思うと何だかいてもたってもいられなくなって、
私は外へと出た。








まだ夕餉前だと言うのに辺りは暗くて、寒かった。


こんなことなら何か羽織るもの持ってこればよかった






早く帰ってこないかな



指先が凍ってしまったかのように感覚がない





はあ、と吐くため息は白い









「…沖田さん」






あまりにも淋しくて声に出して呟いてしまっていた。




そばにはいないのに返事を待っている







ほんと、バカだな




「…何?」





そうそう、沖田さんならきっとそう返事するよね。







…ん?






私は慌てて顔をあげた。





















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