sun×sun【完】
「沖田…さん?」
ゆっくりと視線をあげてゆく。
視界の中をちらつく雪なんて目につかない。
「うん、何?」
優しい声が上から降ってくる。
大きな手が頭を覆う。
帰って、来たんだ…
とにかく早く、早く
私は思い切り顔をあげた。
するとそこにはいつも通り意地悪く微笑む彼がいた。
ほんの三日ほどだったのに、
ずっとずっと会っていない感覚に陥る。
なんて懐かしいんだろう
「なんでそんなに笑ってるの。桜ちゃん変なの」
クスクスと沖田さんに笑われてしまってるんだけど、
そんなのどうでもいいって思ってしまうほどに
嬉しかった