sun×sun【完】
「沖田さんー起きてますかー?朝ごはん持ってきましたよ!」
「ああ、うん。ありがと。」
ゆっくりと身体を起こす。
今日はいつもよりも少し身体がだるいな、なんて思いながらのっそりとご飯に手を付ける。
正直食欲なんてない。
この三ヶ月間でかなり病状は悪化して、もうこの身体のどこにも血液なんて残ってないんじゃないかってほど、咳をして血を吐いた。
「沖田さん…」
「総司だってば。何回言えばわかるの、桜。」
僕がそう言うと少し頬を赤めて「総司」と呼ぶ。
ほんと、可愛いんだから。
ほとんど毎日のよう「総司」って呼ばせてるのにまだ慣れないらしい。
こんな生活が僕の唯一の幸せ。
唯一の輝きなんだ。