似たもの同士は恋いをする
ただの野菜……なわけなかった!


「ッギャー!!」

きもいきもいっ!くねくねっ緑のギャーっ


理央の部屋の扉をバンバン叩く


「理央っ!ヘルプ助けてっ」


「あ゛?お前今何時だと思って……」


もう号泣だよ!何時とかしるかボケっお前が野菜に虫なんか仕込むからじゃアホっ


「だっでむ゛じっ!」


「ダンデム?」


「虫っ!お前がキャベツに虫なんかぁ~っ助けてぇあー」


「お前誤解すんなよ?別におれ何も仕込んでねぇから」


「え……だって虫」


「当たり前だろ!畑から取れた野菜なんだから」

なんだ……理央が仕込んだんじゃないのか、じゃなくて


「虫嫌いなのっ!お願いペイしてペイっ」


「ペイっておい」

若干バカにしたような理央の言い方は今更気にしてらんない


あの気持ち悪いのを退場してもらうまでは。
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