似たもの同士は恋いをする
肩で息をしている理央。掃除も1人で終盤にさしかかっていた


来たらたくさん文句言おうと思ってたのに


「すまん、詫びだ焼きそばパン」


「……ゲリラ豪雨?」


ずいっと焼きそばパンを出してきた。走って来たことにもびっくりしたけど焼きそばパンをくれた理央。


きっとゲリラ豪雨がくる


「お前っ!……はぁ、いらないなら俺くうぞ」


「え、私への詫びでしょ!?」


「あぁ、でも俺から焼きそばパン貰ってゲリラ豪雨になるよりはマシだろ」


汗で張り付いた髪をかきあげながら近づいてくる理央。……っなんか


「べっ別にいいわよゲリラ豪雨っ焼きそばパンはいただく」


「ツンデレの練習?なんか違うぞ」


理央が、色気をダダ漏れさせている

そのせいで私の胸は無駄に踊ってんぞオイ


「ツンデレなんかじゃありませんっ!近寄るな色気男子っ」


「それはほめ言葉で?」

「違うわボケっ」

真面目にナルシ思考は変わらないのかと思った。……きっとこの踊り狂ってる心臓は


勘違いだっ!!
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