似たもの同士は恋いをする
住んでいるマンションを通り過ぎて街に出る。とりあえず、澪にパフェ


「あ、チョコレートパフェください2つ」


「な゛っ!私に選ぶ権利は!?」


「でも澪はチョコレートパフェだろ?」


「ぐ……当たり前」


目の前に座る澪、はぁ……チョコレートパフェなんてことぐらいわかる


1、チョコパフェのページをガン見
2、チョコレート好き
3、俺と似てる好きなものが


だから毎回焼きそばパンの取り合いしてんだ


違うパンはまだあるのにそれに互いに譲らない性格まで似てんだよ


「お待たせしました、今カップル割引していますが」


「あ、使います」


カップルじゃなくても割引ならやすい方がいい


「かしこまりました、ではごゆっくり」


パフェを置いて帰っていく店員


「澪ー?」


下を向いて黙っている。静かだ……


「おーい」


無視?無視かオイ


「澪っ?」


ゆっくり上がってきた顔が真っ赤でびっくりした

「どした?」


「カップルて……」


「あ?付き合ってなくても安かったらいいじゃん店員にはカップルに見えてるし」


「……」

スッと顔を下げてついでにチョコレートパフェまで下げて


真っ赤な顔で食べている
俺は少しご機嫌になった
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