似たもの同士は恋いをする
ってめげるわけありませんよねぇー。


「ねぇー!そこのお兄さん名前何ていうの?」


「え゛……」


ムダに絡みついてくる女から逃れたくて澪に助けを求めてもネックレスを吟味していて気づいてない


「その子、彼女じゃないんでしょ?」


「あー……」


やめてくれくっつくな匂いがキツイっ
澪には嫌悪感を感じなかったのに


「お言葉ですけどお姉さん!理央は私の彼氏です」


いつの間にかネックレスから視線を外して澪が来ていた


「な゛っ……」


「すいません、彼女が見てるの邪魔したくなかったんで言葉濁して」


「なによっ!」


こんな適当な言葉にだまされるか何て思ったけど頭まで軽かったぽい


ギッと澪を睨んで女は逃げていった。


「……すまん、ありがとう」


「それよりコレ可愛くない!?」


キラキラした目で小さなハートをモチーフにしたネックレスを手のひらにのせる


「確かに」


「でしょ!……って私が買いにきたんじゃなかった」


何か最近、澪を女の子だなって再認識した。いつも言い合ってるから


何となく男友達みたいなノリになってたけど


澪が置いていったネックレスを売り場から澪が移動してから買った


……あ、瑞希
澪が行った方向に瑞希がいた
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